ルール・ゲーム種目

ビリヤード 二度撞きとは?ファールの条件と「宣言でセーフ」の今|初心者向け

ビリヤードの二度撞きがファールになる条件と密着球の例外を、WPA・JPBA掲載規定・JPAの条文で比較。JPBA大会で2008年に原則廃止された「チョーク1個ダブルヒット宣言」の経緯と、撞く前のチェック手順も整理します。

ビリヤード 二度撞きとは?ファールの条件と「宣言でセーフ」の今|初心者向け
まな先生解説
こころ質問
すい要点整理
補足

本記事は、下の各リンク先の規則・大会要項の文言を照らし合わせて整理したものです(確認日2026年10月31日)。試合の取材や実測はしていません。最終的な判定は、その試合の審判と主催者のルールに従ってください。

ビリヤードの二度撞きとは?ファールになる定義を先に結論

公式ルールでの定義

「2度撞きは全てファウルの扱いとする。ただし、手球と最初にヒットさせるべき的球がフローズン(密着)の場合は2度撞きをファウルとしない」

二度撞き ファールになるとどうなる?

仕組みをもう少し詳しく:二度撞きはなぜ起きる?

仕組みをもう少し詳しく:二度撞きはなぜ起きる?

距離が近いほど、厚いほど起きやすい

判定は音ではなくボールの動きで見る

補足

この第5条の文言は、NBAの2026年6月改訂版でも同じです(確認日2026年10月31日)。

なぜ重要なのか:「チョーク1個ルール」が今も混乱を生む背景

昔あった「ダブルヒット宣言」ルール

公式戦はWPA準拠へ移った

時期団体内容
2008年(平成20年)7月JPBA主催・主管大会ダブルヒットルールを原則廃止
2011年(平成23年)6月JAPA主催・主管大会JPBAと足並みをそろえ、WPA準拠で進める方向(採用は大会主催者が判断)
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今も大会ごとに設定が違う

注意

「ダブルヒット有」と書いてあっても、中身は主催者に確認するのが確実です。確認が取れないうちは、二度撞き=ファウルの前提で撞く方が安全です。

種類・分類:WPAが区別する3つの反則と団体ごとの違い

WPAの3つの区別

団体別の比較表(7つの場面)

場面WPA(2025-09-15版)JPBA掲載規定JPA(アマリーグ)旧日本ルール・店のハウスルール
①密着していない近い球へ真っすぐ撞く(タップが残る)ファウル(3.7)ファウル(第6章第5条)ファウル店による
②密着球へ撞き抜くセーフ(3.7、近くの他の球に注意)セーフ(フローズンの例外)条件付き(キュー尻30度以上なら二度撞き判定されない)店による
③ごく近い球を薄くかすめるセーフ(3.7の救済規定)明記なし(二度撞きと判定されればファウル)明記なし(二度撞きと判定されればファウル)店による
④プッシュアウト中の二度撞きファウル(3.7は除外されない)ファウル(第9章第5条などに明記)対象外(JPAはプッシュアウト不採用)店による
⑤チョーク1個以内で「ダブルヒット」と宣言ファウル(宣言の制度なし)ファウル(2008年7月に原則廃止)ファウル(2度撞きはどのような場合でもファウル)セーフの場合あり(コールが必要)
⑥密着球へキュー尻30度以上で撞くセーフ(3.7)セーフ(フローズンの例外)セーフ店による
⑦Blackballで密着球の方向へ撞くファウル(8.9)対象外対象外対象外
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出典:WPA Rules of Play、JPBA掲載規定、JPA公式チームマニュアル(©2006・2008・2023)の用語集、ビリヤード・ウォーカー用語集。「明記なし」は、条文に個別の規定が見つからなかった項目です(確認日2026年10月31日)。

Blackballは扱いが逆

メリットを詳しく:ルールを正しく知ると得すること

  • 合法なショットを捨てずにすむ:密着球への撞き抜きは、WPAでもJPBA掲載規定でもセーフです
  • ショット前に確認できる:WPA 3.7では、審判か相手から密着の宣告を受けるのは撞く側の責任です
  • ルールを聞くのは失礼じゃない:JPA公式チームマニュアルでは、ダブルヒットなどルールに関するプレーヤーの質問に答えることは、コーチングとみなされません

デメリット・注意点:二度撞きで損しやすい落とし穴

プッシュアウトでも二度撞きはファウル

密着の宣告はショット前に受ける

連続ファウルは種目で扱いが違う

  • JPBA掲載規定のナインボール・テンボール:同じラックで3回連続ファウルすると、そのラックは相手の勝ち。ローテーションでは、相手がフリーボールからプレーします
  • WPA 3.13:3回連続は重大ファウル。9-Ballのようなラック制の種目では同じラック内で数え、罰則はそのラックの負けです(5.8)。8-Ballのように、このルールがない種目もあります
注意

「お店でOKだったから」と公式戦で同じ撞き方をすると、ファウルを取られることがあります。初めて出る大会では、撞く前にルールを確認しましょう。

具体例・ケースで理解する:この配置はファール?セーフ?

ケース1:手球と的球がくっついていて、真っすぐ撞き抜きたい

ケース2:近い球で引き球をしたいけれど迷う

  1. 2球が密着しているかを確かめる(NBA規定では、密着していればダブルヒットをファールにしない)
  2. 大会要項の「ダブルヒット有/無」を確かめる
  3. 決めきれないときは無理に引かず、ストップショット(手球をその場で止める撞き方)や別のポジションに切り替える

始め方・使い方:近い球を撞く前のチェックと回避フォーム

ショット前のYes/Noチャート

  • Yes → 撞き抜いてOK。周りに他の球がないか確認。JPAの試合なら、キュー尻を30度以上上げる
  • No → Q2へ
  • Yes → WPAでは原則セーフ(JPBA掲載規定や店のルールでは、ボールの動きで判定される)
  • No → Q3へ
  • Yes → ファウルの危険が大きい。下の回避策へ
  • No → いつもどおり撞く
  • 要項に書いてある → コールの要否と距離の条件を主催者に確認
  • 書いていない・わからない → 二度撞き=ファウルと考えて撞く

近い球を撞く前の5項目チェック

  • □ 密着の宣告をショット前に受けたか
  • □ 大会・お店のルール(WPA準拠か、ハウスルールか)を確認したか
  • □ プッシュアウトでも二度撞きはファウルだと理解しているか
  • □ 厚く真っすぐの押し球を避け、角度で逃げる配置を考えたか
  • □ 判定は音ではなくボールの動きで見ると理解しているか

二度撞きを避ける撞き方

  1. キューを立てる:キューの角度を急にして撞き、タップが手球から離れやすくします
  2. 角度をつけて当てる:真正面ではなく、角度をつけて当てます。手球が横へ逃げるので、タップに追いつかれにくくなります
  3. ブリッジとストロークを短くする:フォロースルーを小さくします。キューのバランス点に近いところを握る方法も挙げられています
  4. セーフティに切り替える:どれも難しいときは、入れにいかず守りのショットを選ぶのも立派な判断です(編集部の補足)

似た用語との違い:ダブルヒット・押し撞き・フローズン

ビリヤードのダブルヒットとは

押し撞き ビリヤードでの意味

ビリヤードのフローズン ルール

まとめ:二度撞きで迷わないために

よくある質問

プッシュアウトを宣言すれば、二度撞きしても大丈夫ですか?

友だちとの遊びやお店では、どうすればいいですか?

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