テンボール ルール|セーフティコール廃止で何が変わる?初心者向け解説

ビリヤード初心者〜初中級者向けに、テンボールの最新ルールを解説します。2026年6月にNBAも廃止したセーフティコール、ブレイクの4個クッション条件、プッシュアウト、ナインボールとの違いまで、判定チャートと表で整理しました。

テンボール ルール|セーフティコール廃止で何が変わる?初心者向け解説
まな先生解説
こころ質問
すい要点整理
補足

本文の条項番号は、WPA Rules of Play(2025年6月27日施行版)のものです。WPAは2025年9月15日施行版も公開しています。大会では、採用している版と条項番号を確認してください。

テンボールのルールとは?10ボールの基本を結論から

使う球とラックの組み方

勝ち方は「10番を最後に合法的に落とす」

10ボールのルールで覚える5つの基本

  1. 一番小さい番号の球に、手球を最初に当てる
  2. 当てた後、どれかの球がポケットに入るか、クッション(台の縁のゴム)に届く
  3. 狙う球とポケットをコールする(はっきりしているときは省略できる場合もある)
  4. ファウルをしたら、相手がボールインハンド(手球を台のどこに置いてもよい状態)になる
  5. 3回連続でファウルすると、そのラックを失う(9.11)

仕組みをもう少し詳しく:1打ごとの判定の流れ

仕組みをもう少し詳しく:1打ごとの判定の流れ

合法なブレイクの条件

テンボールのコールショットはどこまで言う?

補足

「はっきりしているショットはコール不要」の運用は、大会やお店で違うことがあります。迷ったら毎回、指差しで伝えると揉めにくいです。

「この1打の結果どうなる?」判定チャート

  1. ブレイクショットか?
  • はい → 的球が1個も入らず、クッションに届いた的球が4個未満ならファウル。条件を満たせば合法(9.3)
  • いいえ → 2へ
  1. 一番小さい番号の球に、最初に当たったか?
  • いいえ → ファウル(相手がボールインハンド)
  • はい → 3へ
  1. 当たった後、球が入るか、どれかの球がクッションに届いたか?
  • いいえ → ファウル(相手がボールインハンド)
  • はい → 4へ
  1. コールした球が、指定したポケットに入ったか?
  • はい → 続けて打てる。一緒に入った10番以外の球は入ったまま。10番は戻す。コールした10番が最後の1球なら勝ち
  • いいえで、ほかの球が入った → 次に誰が打つかを相手が選ぶ(9.5・9.7)
  • 何も入らない → 相手と交代
  1. 最後に確認:ファウルなら、それが3回連続になっていないか(9.11)

コール外で球が入ったときの処理

注意

古い解説では「コールミスの球は戻す」「必ず交代」と書かれていることがあります。現行のWPAとは扱いが違うので、採用ルールを確認してください。

なぜ今テンボールのルールを確認し直す?改定の背景

WPAは2025年版でセーフティコールをなくした

NBAも2026年6月10日に廃止

NBAルールブック(2025年9月改訂版)では、テンボールのコール方法として「球とポケットを指定する」か「セーフティとコールする」の2通りが定められていた。

廃止はテンボールの章だけ

  • 共通規定の第5章第11条(ポケットインする意志がない場合に「セーフティ」とコールする規定)
  • ローテーションの第11章第5条(第5章第11条に基づくコールショットを採用する場合がある)
  • エイトボールの第12章第5条第2項(セーフティショットの場合、プレー権は相手に移る)
注意

NBA2026年版で、テンボールのセーフティショット中に的球が入った場合の扱いは、旧オプション(c)が削除されたことまでしか本記事では確認できていません。代わりの処理は、主催者やレフリーに確認してください。2026年版をいつから採用するかは、団体ごとの判断です(NBAのお知らせ)。

テンボールの種類・分類:公式ルールとハウスルール

ルールの系統と使われる場面

系統主な使われ方確認ポイント
WPAルール国際大会。国内のプロ大会でも採用例あり施行版(2025年6月版・2025年9月版)
NBAルール国内の公式アマチュア大会など2025年9月版か、2026年改訂版か
JPBA関連のプロ大会例:プレミア10ボールリーグはWPAルールで実施大会要項の独自規定
ハウスルール・ローカルルールお店のハウストーナメント、仲間内の試合コールの省略、3ファウル、ブレイク方式
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試合前に確認したい6項目

  • ☐ 採用ルールと版(WPA/NBA2025年9月版/NBA2026年改訂版/ハウスルール)
  • ☐ コールのしかた(口頭か指差しか、はっきりしたショットは省略してよいか)
  • ☐ 3ファウルを使うか、途中で警告をするか
  • ☐ タイムルール(1ショットの持ち時間、延長の有無)
  • ☐ ブレイク方式(勝者ブレイクか、交互ブレイクか)
  • ☐ ラックは誰が組むか(自分、相手、レフリー)

テンボールのメリット:練習すると何が伸びる?

狙いをはっきりさせる習慣がつく

取り切る力が試される

「打つか打たせるか」の判断力が育つ

デメリット・注意点:ナインボール感覚の勘違いに注意

よくある勘違いと現行ルール

よくある勘違い現行ルール(WPA2025)
セーフティとコールすれば、何が入っても交代セーフティコールはない。コール外で入れば、相手が次に誰が打つかを選ぶ(9.5・9.7)
ブレイクで10番が入れば勝ち10番は戻す。勝ちにはならない(9.9)
途中で10番をコンビで入れれば勝ち最後の1球でなければ戻す(9.9)
どの球でも入れば続けて打てるコールした球が指定のポケットに入ったときだけ続けられる
プッシュアウトはいつでも使えるファウルのないブレイクの直後の1打だけ(9.4)
コール外で入った球は戻す戻さない。戻すのは10番だけ(9.9)
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難しさからくるデメリット

注意

3回連続ファウルでラックを失う規定(9.11)は、大会によって警告のしかたや適用の有無が違います。「知らなかった」で負けないよう、試合前に確認しておきましょう。

具体例・ケースで理解する:プッシュアウトと「打つか打たせるか」

テンボールのプッシュアウトの条件

  • ブレイクでファウルがなかったときだけ使える
  • ブレイク直後のショットで、打つ前に宣言する
  • 1ラックにつき1回
  • 「最初に一番小さい球に当てる」制限と、「当てた後のクッション要件」が外れる
  • ファウルでなければ、次に誰が打つかを相手が選ぶ

プッシュアウトで手球をどこに置くか

  • 簡単に入る位置:相手が「自分で打つ」を選び、そのまま取り切られやすい
  • 完全に隠れた位置:相手が「あなたが打って」と返してきて、自分が困る
補足

これは一般的な考え方で、正解は配置と腕前で変わります。自分の得意なショットを基準にすると選びやすいです。

選ばされたときの判断チェックリスト

  1. 一番小さい番号の球が見えているか(ダイレクトで当てられるか)
  2. その球を入れる確率が5割以上ありそうか
  3. 入れた後、次の球へのポジションが取れそうか
  4. 入れにくい場合でも、セーフティ(守りの1打)で返せそうか
  5. 戻された10番で、フットスポットのまわりが塞がっていないか

配置例で考える3つのケース

ケース状況①〜⑤判断
1プッシュアウト後。1番は見えるが、遠くて薄いカット。2番は1番の近く○×○○○(○4)自分で打つ。入らなくても守りに切り替えやすい
2コール外で3番が入った。4番が9番と10番の陰になり、ダイレクトで当たらない×××××○…①×②×③×④×⑤○(○1)打たせる。相手に難しい形を渡す
3ブレイク後に10番が戻され、フットスポットの近くで2番と10番がくっついている。1番は入れやすい○○×○×(○3)自分で打つ。ただし入れる自信が弱ければ打たせる側に寄せる
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始め方・使い方:初心者がテンボールを始める手順

対戦を始めるまでの5ステップ

  1. ルールを決める:WPAかNBAか、どの版か、ハウスルールはあるかを相手と確認する
  2. ラックを組む:1番を頂点にしてフットスポットへ、10番は3列目の真ん中。隙間なく詰める
  3. ブレイクする:手球はヘッドストリングより手前に置く。球が入らなければ、4個以上がクッションに届いたか見る
  4. コールして打つ:一番小さい球を確認し、狙うポケットを指差しか口頭で伝える
  5. 判定に迷ったら止める:打つ前に相手かレフリーに確認する。打った後の言い争いを防げる

1人でできる練習メニュー

  • コール取り切り:10個を台に散らし、1番から順にコールしながら入れる。どこで止まったかを記録する
  • ブレイクの確認:ブレイクのたびに、入った球の数とクッションに届いた球の数を数える
  • プッシュアウトの配置練習:1番を置き、手球をいろいろな位置に置いて「自分なら打つか、打たせるか」をチェックリストで判断する

気持ちよく打つためのマナー

  • コールは、相手に見える・聞こえる形で伝える
  • 相手が「打つか打たせるか」を選ぶ間は、急かさない
  • 相手が打つときは、視界に入らない場所で静かに待つ
  • ラックは丁寧に組み、相手のラックにも文句を言う前に「組み直してもらえますか」とお願いする

テンボールとナインボールの違いは?似た用語との違い

ナインボールとテンボール(新旧)の比較表

項目ナインボール(WPA)テンボール 旧NBA(2025年9月版)テンボール 現行(WPA2025・NBA2026)
ラック形状ひし形。1番が頂点、9番が中央三角形※三角形。1番が頂点、10番は3列目中央(WPA第9章)
勝利条件9番を合法的に落とす最後に10番を合法的に落とす※10番だけが残った状態で合法的に落とす(WPA第9章)
ブレイクで勝ち球が入ったとき勝ちになるのが一般的(大会により戻す場合あり)※10番を戻して続行(WPA9.9)
ブレイク要件入らなければ4個以上をクッションへ※入らなければ4個以上をクッションへ(WPA9.3)
コールショットなしあり(第10章第6条)あり(WPA1.6、NBA第10章第6条)
セーフティコールなしあり(球とポケットの指定か、セーフティ)廃止(WPA旧9.6削除、NBA2026年改定)
コール外で球が入ったとき入った球は有効で続行セーフティコール時はオプション(c)で処理WPA:相手が次に誰が打つかを選ぶ(9.5・9.7)。NBA:大会で確認
プッシュアウトブレイク直後に使える※ブレイク直後の1打、1ラック1回(WPA9.4)
3ファウルラックを失う※ラックを失う(WPA9.11)
途中で勝ち球が入ったとき合法なら勝ち※最後の1球以外は戻す(WPA9.9)
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※旧NBA列は、コール関連の条文(第10章第6条)以外は本記事で条文を照合していません。ナインボール列はWPAナインボール規定の一般的な内容で、条項番号は省いています。細部は大会の採用ルールで確認してください。

ローテーションやエイトボールとの違い

補足

別の種目の卓に着くときは、「種目」と「適用している版」の2点を確認すれば、コールの要否で迷いにくくなります。

まとめ:最新ルールで迷わないために

よくある質問

テンボールで「セーフティ」とコールしてもいい?

ブレイクで10番が入ったら勝ち?

テンボールのプッシュアウトは何回使える?

3回連続でファウルするとどうなる?

初心者はナインボールとテンボール、どちらから始めるべき?

注意

本記事は2026年10月時点で確認できたWPA(2025年6月27日施行版)とNBA(2025年9月版・2026年改訂版)の規定をもとにしています。大会では、その大会の要項とレフリーの判断が優先されます。

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