まな先生解説
こころ質問
すい要点整理
補足
日本ビリヤード協会(NBA)のルールブック2025年9月版には、ワンポケットの章がありません。お店や大会ごとにルールが違うことがあるので、対戦前の確認リストもあわせて紹介します。
ワンポケットのルールは?結論と全体の流れ
- バンキング(ラグ)で、最初のブレイクを誰がするか決める(12.1)
- ブレイクする人が自分のポケットを選び、相手は残りのフットポケットになる(12.3)
- ヘッドストリングより手前(キッチン)に手球を置いてブレイクする(12.3)
- 自分のポケットに入れている間は撞き続ける。入らない・ファウル・8点到達でターン終了(12.4)
- 2ラック目以降のブレイクは交互(一般規定1.3)
| 項目 | WPA公式の内容 | 条番号 |
|---|---|---|
| 使う球 | 的球15個+手球 | 12 |
| 得点 | 自分のポケットに入った的球1個=1点 | 12.5 |
| 勝利条件 | 先に8点 | 12 |
| 標準ファウル | −1点(得点球を1個戻す。0点なら借り球) | 12.5・12.8 |
| 3回連続ファウル | そのラックの負け | 12.9 |
そもそもワンポケットとは?ナインボールとの違い

| 観点 | ナインボール | ワンポケット |
|---|---|---|
| 狙う球 | 台の上でいちばん小さい番号 | どの球でもよい |
| 入れるポケット | どこでもよい | 自分の1つだけ |
| 勝ち方 | 9番を合法に入れる | 8点先取 |
| 標準ファウル後の手球 | 相手が台上どこでも置ける(WPA 5.7) | 原則そのまま。スクラッチ・台外ならキッチン内から(WPA 12.8) |
始める前の準備と対戦前に決めること
ルール出典比較表
| 論点 | WPA公式(2025-09-15施行) | Web CUE'Sの解説 | 対戦前に決めるか |
|---|---|---|---|
| ポケットの決め方 | ブレイクする人が選ぶ(12.3) | 先攻が決める | 確認程度 |
| 宣言しなかったとき | 手球を置いた側と逆のフットポケット(12.3) | 記載なし | 決める |
| ブレイクの条件 | 特別な条件なし(12.3) | 何も入らなければ、1個以上の的球がクッションに届かないとファウル | 決める |
| ファウルの罰則 | −1点、得点球を1個戻す(12.5・12.8) | 1点減点、ポケット済みの球を1個フットスポットへ | 確認程度 |
| 0点でファウル | マーカーで借り球、後の得点で相殺(12.5) | −1点を記録し、得点後に1個戻す | 記録方法を決める |
| スクラッチ時の相手ポケットの球 | 相手の点にならず戻す(12.5) | 相手の点にならず戻す | 確認程度 |
| サイド・ヘッド側の球 | 戻す(12.6) | 戻す | 確認程度 |
| 膠着(ステイルメイト) | 組み直し、借り球と部分得点は持ち越し(12.10) | 記載なし | 決める |
注意
お店や大会で独自の決まり(コールショットなど)がある場合もあります。表にない項目は、その場で確認してください。
ワンポケットのやり方を手順で解説
手順1:ポケットを宣言する
手順2:ブレイクする
手順3:得点とターンを続ける
- 自分のポケットに入った → 自分の+1点。続けて撞く
- 相手のポケットだけに入った(ファウルなし) → 相手の+1点。ターン交代
- サイドやヘッド側に入った・台外に出た → 得点にならず戻す
手順4:ラックと試合を終える
つまずきやすいポイント:ファウルと借り球
ワンポケットのファウルの基本
- 手球のスクラッチ・台外(3.1)
- 球が入らず、当てた後にどの球もクッションに届かない。的球に当たらない場合も含む(3.3)
- 的球を台外に飛ばす(3.5)
- 球に体や服が触れる(3.6)、二度撞き(3.7)
スクラッチ後の手球はキッチン内から
判定チャート『この球は誰の点?戻す?』
- いいえ → 自分のポケット=自分の+1/相手のポケット=相手の+1/それ以外=戻す
- はい → Q2へ
- はい → 相手のポケットに入った球も戻す
- いいえ → 相手のポケットに入った球は相手の+1
- どちらでも → 自分のポケットに入った球は戻し、ファウルした人は−1(0点なら借り球)
戻し忘れと膠着
ワンポケットの戦略と上達のコツ
- 自分のポケットの近くに球を増やす
- 相手のポケットの近くの球を遠ざける
- 手球は、相手から狙える球が少ない位置に止める
レベル差を埋めるハンデ
| 方法 | 内容 |
|---|---|
| 点数差 | 10-6(上級者は10点、下級者は6点で勝ち) |
| ブレイクを譲る | 下級者にブレイクを与える |
| 得点方法の縛り | 片方はバンクとキックでしか得点できない |
練習メニューの例
- 的球を5個ばらまき、1球ずつ自分のポケットの近くへ動かす
- 的球を薄く当て、手球をヘッド側のクッション近くで止める
- 自分のポケットへのバンクショットを左右で繰り返す
- 上の表のハンデで、1ラックずつ対戦する
注意点・リスクとマナー
- ポケットは声に出して宣言する
- 自分のファウルは自分から申告する
- 得点した球は、相手からも見える場所に置く
- ジャンプショットの禁止など、お店のルールに従う
注意
ルールの食い違いは、撞いたあとより撞く前に解消するほうが揉めません。特にブレイクの条件、借り球の記録方法、膠着の扱いは先に決めておきましょう。
具体例:借り球の計算
| ステップ | 起きたこと | 自分の点 | 相手の点 | 台の上の球 | 検算(自分の手元+相手の手元+台) |
|---|---|---|---|---|---|
| 開始 | — | 0 | 0 | 15 | 0+0+15=15 |
| ① | 0点で、当てた後どの球もクッションに届かないファウル | −1(マーカー) | 0 | 15 | 0+0+15=15 |
| ② | 次のターンで自分のポケットに2球 | +1 | 0 | 14 | 1+0+14=15 |
| ③ | 1ショットで自分と相手のポケットに1球ずつ(ファウルなし) | +2 | +1 | 12 | 2+1+12=15 |
| ④ | 続けて撞き、スクラッチと同時に相手のポケットへ1球 | +1 | +1 | 13 | 1+1+13=15 |
ケース:両者の8点目が同時に入った
まとめ:確認リストを持って1ラック撞いてみよう
よくある質問
ワンポケットは何点で勝ち?
ブレイクに決まりはある?
ファウルでは何点引かれる?
相手のポケットに入れてしまったら?
番号順に狙う必要はある?
補足
本記事は2026年10月6日に確認したWPA Rules of Play(2025年9月15日施行)に基づきます。大会では、その大会の要項とレフリーの判断が優先されます。




