まな先生解説
こころ質問
すい要点整理
- 球の中心がロングラインを越えた
- ロングレール(サイドクッション)に当たった
- フットクッションに2回当たった
- 日本ビリヤード協会(NBA)ルールブック2026年6月改訂版の第4章第2条
- WPA Rules of Play(2025年9月15日施行)の1.2
補足
診断チャートと練習メニューは、公式規定と公開資料をもとに編集部が組み立てた目安です。編集部による実測や取材のデータではありません。
結論:バンキングは「フット1回・ヘッド寄せ」で決まる
- 2人がヘッドラインの内側に球を置く
- 声をかけ合い、ほぼ同時に撞く。相手の球がフットクッションに当たる前に撞く
- 球がフットクッションに1回当たって戻ってくる
- 両方の球が止まったら、まず負け条件に当たっていないかを確かめる。次に、ヘッドクッションにどちらが近いかを比べる
- 勝った人が、ブレイクを自分で撞くか、相手に撞かせるかを選ぶ
そもそもバンキングとは?ビリヤードの先攻の決め方

勝った人が決められること
台の用語(NBA・WPAの呼び方)
| 本記事の呼び方 | NBAの用語 | WPAの用語 | 場所 |
|---|---|---|---|
| ヘッドクッション | ヘッドレール | head cushion | 撞く人の手前側の短い辺 |
| フットクッション | フットレール | foot cushion | 奥側の短い辺 |
| サイドクッション | ロングレール | side cushion | 長い辺 |
| ヘッドライン | ヘッドライン | Head String | 手前側の横線。ブレイクのときも手球をこの内側に置く(NBA第4章第3条第2項) |
| ロングライン | ロングライン | Long String | 台の中央を縦に通る線 |
2026年の改訂で加わった一文
始める前の準備:台の大きさと球の置き方を確認する
台の大きさで往復の距離が変わる
| 台 | プレイ面(WPA規格) | 往復の距離(計算) | ポイントの間隔(WPA規格) |
|---|---|---|---|
| 9フィート | 100×50インチ(約254×127cm) | 約200インチ(約5.1m) | 12.5インチ(約31.8cm) |
| 8フィート | 92×46インチ(約234×117cm) | 約184インチ(約4.7m) | 11.5インチ(約29.2cm) |
試し撞きで、その台の目安を作る
球はヘッドラインの内側に置く
注意
試し撞きをしてよいかどうかは、大会やお店によってちがいます。公式戦では、事前に審判や運営に確認してください。
バンキングのやり方は?6ステップで解説
- 球を置く:ヘッドラインの内側の自分の側に置く。相手の球とは間隔をあける
- 狙いを決める:フットクッションの真ん中を狙い、同じ線を通って戻ってくる様子をイメージする
- 撞点はセンター:球の真ん中を撞き、ひねり(左右の回転)は入れない
- 素振りで速さを決める:ゆっくり長めのバックスイングで、2〜3回素振りをする
- 相手と同時に撞く:声をかけ合って撞く。NBAの規定では、相手の球がフットレールに当たる前に撞く
- 止まるまで待つ:両方の球が止まってから判定する
勝てる距離の目安
バンキングのルールで負けになるのはどんなとき?
負け・セーフ・やり直しの判定表
| 条件 | NBA 2026 | WPA 2025 | 判定 |
|---|---|---|---|
| ロングラインを越える | 球の中心が越えたら負け | 越えたら無効 | 負け |
| サイドクッションに当たる | 負け | 無効 | 負け |
| フットクッションに2回当たる | 負け | 1回以外は無効 | 負け |
| フットクッションに届かない | 勝者の条件(1回当てて戻す)を満たさない | 1回以外は無効 | 勝てない |
| ヘッドクッションに当たって戻る | 負け条件に記載なし | 無効条件に記載なし | 負けにならない |
| ポケットに落ちる・場外に出る | 負け | 無効 | 負け |
| ポケット内で止まり、球の端がヘッドレールの延長線を越える | 負け | ヘッドクッションの先端より奥なら無効 | 負け |
| ポケット内で止まり、延長線を越えない | セーフと明記 | 記載なし | セーフ |
| 相手の球がフットに当たった後に撞いた | 再バンキング(a) | 再ラグ(f) | やり直し |
| どちらが近いか判断できない | 再バンキング(b) | 再ラグ(g) | やり直し |
| 2人とも負け条件に当たる | 再バンキング | 再ラグ(h) | やり直し |
迷いやすい2つのポイント
つまずきやすいポイントと対処法:症状別の診断チャート
| 症状 | 考えられる原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| ① 球が左右に流れる | ひねりが入っている/キューが曲がって出ている | センターを撞く。キューが狙った線の上をまっすぐ通るか、素振りで確かめる |
| ② 手前で止まる・長すぎる | バックスイングの長さが毎回ちがう | ゆっくり長めのバックスイングに固定する |
| ③ ロングラインを越える | 狙った向きがずれている | フットクッションの真ん中を狙い直す |
| ④ タイミングが遅れる | 相手の球を見てから撞いている | 声をかけて同時に撞く練習をする |
バンキングのコツと練習法:10本の記録シート
| 判定 | 基準 |
|---|---|
| ◎ | ボール1個分(約5.7cm)以内 |
| ○ | ポイントの間隔の1/4以内(9フィート台なら約8cm、8フィート台なら約7cm) |
| × | それ以外 |
| 失格 | 判定表の負け条件に当たった |
| 本数 | 距離 | 判定 | 気づいたこと(①〜④) |
|---|---|---|---|
| 1 | |||
| 2 | |||
| … | |||
| 10 |
試合前の確認チェックリスト
- [ ] 台の大きさを確かめた
- [ ] 試し撞きをしてよいか確かめ、許されていれば転がり方を見た
- [ ] 球をヘッドラインの内側に置いた
- [ ] 相手と声をかけ合い、同時に撞く準備ができた
注意点・マナー:ルール団体と大会ごとの違い
- 撞く前に声をかけ合い、わざとタイミングをずらさない
- 相手の球の進路をふさがない
- 判定に迷ったら、自分だけで決めず、相手や審判と確認する
注意
相手の球がフットクッションに当たってから撞くと、NBAの規定でもWPAの規定でもやり直しになります。
具体例・ケーススタディ:この場面の判定は?
ケース1:ヘッドクッションに当たって5cm戻った
ケース2:コーナーポケットの中で止まった
ケース3:2人ともサイドクッションに当たった
ケース4:相手が遅れて撞いた
よくある質問
バンキングに負けたらどうなりますか?
先攻の決め方は、バンキング以外にもありますか?
ヘッドクッションに当たったら負けですか?
コツをひとつだけ選ぶなら何ですか?
参考資料(2026年10月31日確認)
- 日本ビリヤード協会 ルールブック2026年6月改訂版 第4章第2条・第3条:https://www.nba.or.jp/wp-content/uploads/2022/09/20260607-2026%E6%94%B9%E8%A8%82%E7%89%88NBA%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AF.pdf
- 日本ビリヤード協会 ルール改定のお知らせ:https://www.nba.or.jp/news/2026_06_pocket_rule_update/
- WPA Rules of Play(2025年9月15日施行)1.2:https://wpapool.com/wp-content/uploads/2025/10/2025.09.15-WPA-Rules-NP.pdf
- WPA Recommended Equipment Specifications:https://wpapool.com/wp-content/uploads/2024/01/RECOMMENDED-EQUIPMENT-SPECIFICATIONS.pdf
- Quarter King Billiards「How to Win the Lag in Pool」:https://quarterkingbilliards.com/how-to-win-the-lag-in-pool-rules-technique-etiquette-cue-balls/
- キューショップジャパン『超初心者用ビリヤード・ドリル #028』:https://www.csjblog.com/billiards/technic/beginner/post-8444/




