手玉をポケットに落とすスクラッチの防ぎ方|落ちた進路で原因を4分類
ビリヤードの教科書 / 記事

手玉をポケットに落とすスクラッチの防ぎ方|落ちた進路で原因を4分類

/
まな先生解説
こころ質問
すい要点整理
補足

条文はWPA Rules of Play(施行日2025年9月15日。2026年9月28日に公式PDFで確認)、寸法はWPAの台・用具規格(CueSight転載)によります。実測や取材はしていません。

手玉をポケットに落とした直後に見る3点

  1. 手玉が入った穴:的球と同じ穴か、別の穴か
  2. 入る前にクッションに当たったか
  3. ブレイクだったか。撞点(キューで手玉のどこを撞いたか)は上・中心・下のどれか

落ちた進路で分ける4パターン

落ちた進路で分ける4パターン
パターン起きる形主に直す場所
1. 同じ穴手玉・的球・ポケットが一直線で、手玉が的球を追う撞点(上を撞かない)
2. 90度ライン薄めに当てた手玉が、クッションに触れずに別の穴へ撞く前の進路確認
3. クッション戻りクッションで跳ね返った先に穴がある強さとクッションに当てる位置
4. ブレイク強く撞いた手玉が台を大きく動くブレイクの撞点と手玉の止め位置
横スクロールできます

パターン1:同じ穴に追いかけて入る

パターン2:90度ラインの先に穴がある

パターン3:クッションから戻って入る

パターン4:ブレイクで暴れる

スクラッチ直後の診断チャート

  • はい → パターン1。撞点を中心〜やや下にして、手玉を止めるか引き戻す
  • いいえ → Q2へ
  • はい → パターン2。撞く前に90度線の先を確かめ、フォローかドローで進路を曲げる
  • いいえ → Q3へ
  • はい → パターン3。強さを落とすか、クッションに当てる位置を変える
  • いいえ → Q4へ
  • はい → パターン4。手玉を台の中央付近に残すことを目標にする
  • いいえ → ジャンプなど別の原因。同じ配置を弱めに撞き直して確かめる
原因練習記録する数
パターン1球3個分離した一直線の配置でストップショットを10回手玉がその場付近で止まった回数
パターン2半分の厚みの配置で、キューを90度線に沿って置いてから撞く予想した線と実際の進路のずれ
パターン3同じ配置を弱・中・強で撞き、止まった位置を紙に書くポケットの前を通った回数
パターン4ブレイクを10回手玉が中央付近に残った回数
横スクロールできます

ポケットの寸法で見る『どれだけズレても落ちるか』

  • コーナーの開口幅:4.5〜4.625インチ(114.3〜117.5mm)
  • サイドの開口幅:5〜5.125インチ(127.0〜130.2mm)
  • 球の直径:2.25インチ(57.15mm)
ポケット開口幅−球径(最小値)中心線から左右に許されるズレ開口幅の最大値で計算
コーナー57.15mm(球1.00個分)約28.6mm約30.2mm
サイド69.85mm(球約1.22個分)約34.9mm約36.5mm
横スクロールできます
注意

これは『正面から、角に触れずに通る』場合だけの計算です。規格ではポケット角のカット角がコーナー142度、サイド104度と異なり、斜めから近づくと実質の口は狭くなります。入る確率や、角に当たってから落ちるケースは計算していません。お店や家庭用の台は規格と違うこともあります。

撞く前の進路チェックと撞点の使い分け

  1. 手玉と的球が当たる点(接点)を決める
  2. 接点から90度の線を、キューを空中に置いて確かめ、線の先にポケットがないか見る
  3. 一直線の配置なら、手玉の前方にポケットがないか見る
  4. クッションに当たりそうなら、跳ね返り先をざっくり読む
  5. 危ない穴があれば、撞点か強さを変えてから構える
撞点手玉の動き使う場面
中心やや下(ストップ)一直線の球なら当たった場所付近で止まるパターン1を避ける
下(ドロー)90度線より後ろ側へ曲がる90度線の先に穴があり、後ろへ逃がす
上(フォロー)90度線より前側へ曲がる90度線の先に穴があり、前へ逃がす
横スクロールできます

罰則はルールで違う:WPAと店ルールの確認点

状況WPA Rules of Play(施行日2025年9月15日)
通常ショットのスクラッチファウル(3.1)。8ボール・9ボールとも相手は台上どこにでも手玉を置ける(4.9・5.7)
8ボールで8番を入れたショットがファウル負け(4.8(a))。ただしブレイクには適用しない
8ボールのブレイクで8番を入れてファウル相手が『8番を戻してヘッドストリングより手前から手玉フリー』か『ブレイクし直し』を選ぶ(4.3(f))
3回連続ファウル重大ファウル(3.13)。9ボールはそのラックの負け(5.8)。8ボールには適用しない
ポケット済みの球に手玉が触れた跳ね返って台に戻ってもポケット扱い=スクラッチ(2.2)
ポケットの縁で5秒止まった後に落ちた球ポケット扱いにしない(2.2)
横スクロールできます
注意

お店や仲間内では、WPAと違うハウスルールで遊ぶことがあります。ブレイク時の8番や連続ファウルの扱いは、始める前に『どのルールか』を確認してください。

記録と練習で再発を減らす

日付パターン撞点強さ入った穴
例2(90度ライン)中心中サイド
横スクロールできます
  • 90度線の先に穴はないか
  • 一直線なら、手玉の前に穴はないか
  • 止め位置がサイドの正面ラインに乗っていないか

やりがちなNG

  • スクラッチの直後に、取り返そうと強く撞く:クッションの往復が増え、パターン3を呼びます
  • 毎回上を撞く:パターン1が起きやすくなります
  • 次の球の位置取りだけを考える:90度線の先の穴を見落とします
  • 相手のファウルを確かめずに手玉を拾う:ルールを確かめる前に動かすと揉める原因になります

よくある質問

フリーボールとボールインハンドは同じ?

的球が入ってもスクラッチしたら、入った球はどうなる?

手玉を台の外に飛ばしたら?

関連記事