ビリヤードのスクラッチは撞く前に読める|30°線と90°線の判定手順

ビリヤードのスクラッチ(手球がポケットに落ちるファウル)を、撞く前に30°線と90°線で見抜く方法を解説します。線が使える条件、危ないときの逃がし方、ブレイクや8番が絡むときの処理、撞点別の記録ドリルを、初心者から初中級者向けにまとめました。

ビリヤードのスクラッチは撞く前に読める|30°線と90°線の判定手順
まな先生解説
こころ質問
すい要点整理
  • 止め球(当たる瞬間に手球が回転していない球)なら、手球は90°線(接線)へ進む
  • 転がっている手球を厚み1/4〜3/4で当てるなら、手球は元の向きから約30°曲がる
補足

ルールはWPA Rules of Play(2025年9月15日施行、2026年1月2日付PDF)とNBAルールブック(2026年6月改訂版)を、2026年10月7日に原文で確認しました。手球の動きはDr. Dave Alciatoreの解説によります。筆者が実測や取材をしたわけではありません。お店のハウスルールが違う場合は、そちらを優先してください。

30°線と90°線は、どんな条件なら使える?

線前提になる条件条件から外れたとき
90°線(接線)当たる瞬間に手球が回転していない(止め球)押しが残れば前へ、引きが残れば手前へ曲がる
30°線手球が自然に転がっていて、厚みが1/4〜3/4薄いほど90°線に近づき、厚いほど的球の後を追う向きに近づく
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撞く前の3問判定チャート

撞く前の3問判定チャート
  1. 撞点は? 止めなら90°線、押しなら30°線を引く。引きなら90°線より手前側に戻るので、自分側のポケットを確認する
  2. 厚みは1/4〜3/4の範囲? 範囲外なら30°線は使わず、薄いなら90°線寄り、厚いなら的球の後を追う向きで考える
  3. 線の先にポケットがある? 1本目の線と、クッションで跳ね返ったあとの線の両方を目で追う
判定状況次の行動
安全1本目もクッション後もポケットから離れるそのまま撞く
要調整1本目は外れるが、クッション後の線がポケットの近くを通るスピードを落とす
危険1本目の線がポケットを指している次の章の逃がし方を選ぶ
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「危険」と出たときの逃がし方

1. スピードを落として、ポケットの手前で止める

2. 撞点を変えて、線そのものを動かす

3. ひねりで、クッション後の角度を変える

4. 狙う球を変えるか、守りに切り替える

注意

弱くしすぎて、球が1つも入らず、当てたあとにどの球もクッションに届かないと「No Rail after Contact」という別のファウルになります(WPA 3.3)。スピードを落とすときは、どれかの球がクッションに届く力を残しましょう。

落としてしまったら|ブレイクと8番で処理が分かれる

条件手球を置ける範囲相手の選択・結果根拠
8ボールのブレイク(8番は落ちていない)ヘッドストリングより手前WPA:現状のまま受ける/手前から手球フリーを選ぶ。NBA:ヘッドライン内に置くWPA 4.3(h)、NBA第12章第4条第5項
8ボールのブレイク(8番も落ちた)ヘッドストリングより手前8番を戻して手前から撞く/ブレイクし直す、の2択WPA 4.3(f)・4.8
8ボールの通常ショットで8番と同時―そのラックは負けWPA 4.8(a)
14-1ヘッドストリングより手前1点減点WPA 7.9
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注意

WPA 4.3(h)で「現状のまま受ける」を選んだとき、手球がポケットに入ったままの状態をどう扱うかは、条文に書かれていません。大会では主催者に確認してください。

続けてスクラッチしたときの3ファウルルール

撞点別に危険率を記録するドリル

  1. 撞く前に、手球が止まる場所を声に出して宣言する
  2. 判定チャートの3問に答え、線を指でなぞる
  3. 結果を「成功」「スクラッチ」「危険(ポケットから10cm以内で止まった)」で記録する
球撞点宣言した止まる場所判定(安全/要調整/危険)結果
1
2
…
10
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撞点スクラッチ10cm以内危険率
引き1120%
止め0220%
押し2240%
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よくある質問

引き球のときは、どの線を見ればいいですか?

30°線も90°線もポケットを指していたら?

手球フリーをもらったら、どこに置くのがいいですか?

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