まな先生解説
こころ質問
すい要点整理
- ストップ(当たる瞬間に上下の回転がない)なら、手球は的球と約90度に分かれる
- 自然に転がる手球なら、厚み1/4〜3/4の範囲で元の向きから約30度それる
- 進路を曲げるのは押しと引き。横回転(ひねり)では接線の向きは変わらない
結論:ビリヤード キス 避け方は撞く前の3ステップで決まる
ビリヤードのキスとは?
- 的球に当てたあと、手球が近くの別の球に当たる
- 的球がポケットへ向かう途中で、別の球に当たる
- バンクショットで、クッションから戻った的球に手球が当たる(ダブルキス)
撞く前にやる3ステップ
- 的球の帯を見る:的球がポケットまで進む球1個分の帯に、ほかの球がないか
- 手球の帯を見る:撞き方を決め、手球が進む向き(ストップなら約90度、自然な転がりなら約30度)の帯に球がないか
- 当たるなら変える:押し・引き・強さで進路を変える。無理ならセーフティ(相手に難しい配置を残す守りの一手)に切り替える
キスが起きる主な原因は?

原因1:通り道を『線』で見ている
原因2:90度の法則を当てはめていない
原因3:30度ルールを当てはめていない
補足
厚みとは、手球が的球に重なって当たる度合いです。1/4より薄い、3/4より厚い当たりでは30度から外れます。
原因4:バンクショットの戻り球
撞く前の見分け方:指3本とフローチャート
指3本で手球の帯を測る
- 手球が的球に当たる瞬間の位置(ゴーストボール)をイメージする
- 的球が進む線に直角な向きへ、指3本をそろえて向ける
- その幅を台の先まで伸ばしたつもりで眺める
- 帯にかかる球があれば、ストップで撞くとキスすると判断する
注意
指の幅には個人差があります。練習で一度、実際の球と並べて確かめておきましょう。試合中は球に触れないこと(後述のルールを参照)。
撞く前のキス判定フローチャート
撞き方で手球の進路を変える:比較表と手順
撞き方別の進路とキス回避の比較表
| 撞き方 | 手球の向き | 回避に使える場面 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| ストップ | 的球と約90度(接線) | 前方・後方の球を避けたい | 距離が長いと回転が残りやすい |
| 自然に転がす(押し) | 元の向きから約30度(約27〜34度) | 接線上の球を前寄りに逃げたい | 1/4〜3/4の厚み以外では外れる |
| 引き | 接線より後ろ側 | 接線上や前方の球を避けたい | 引きが弱いと効きが残らないことがある |
| 横回転のみ | 接線の向きは変わらない | 進路の回避には使えない | スロー(的球のずれ)やカーブで当たりが変わる |
| 速く撞く | 曲がり始めが遅れ、接線を長く進む | 手球を素早く離したい | 曲がる前に邪魔な球へ届く |
補足
90度・30度・速さの影響はDr. Dave Pool Infoの「90° Rule」「30° Rule」「When the 30° Rule Applies」、押しで接線より前・引きで後ろへ進む点はBilliards.com「The Tangent Line」、横回転で接線の向きが変わらない点はDr. Dave「Sidespin」の解説に基づきます。「引きが弱いと効きが残らない」は一般的な傾向なので、自分の台で確かめてください。
回避ショットを選ぶ手順
- 90度の帯にかかる球を見つける
- その球が接線より前側(的球が進む側)か、後ろ側かを見る
- 前側なら引き、後ろ側なら押しを候補にする
- 曲げた先の新しい帯にも、球がないか確かめる
- どちらでも外れないなら、強さを変えるかセーフティにする
注意
押しも引きも、曲がり切るまでに距離が要ります。邪魔な球が的球のすぐ近くだと、曲がる前に当たります。
ケース別の対処:的球・手球・バンクのダブルキス
的球の通り道に別の球がある
手球が別の球に当たりそう
バンクショットのダブルキスの見分け方
注意
線がポケット入口の角を向いていたら、まずセーフティを考えるのが安全です。
撞く前の3秒チェックリストと練習法
3秒チェックリスト(5項目)
| チェック項目 | OK | NG |
|---|---|---|
| ①的球の帯(ポケットまで) | 一直線に空いている | 帯の端に球がかかる |
| ②ストップの90度の帯 | 空いている | 球がかかる |
| ③押し・引きで曲げた先の帯 | 空いている | 新しい帯にも球がある |
| ④バンクの線の向き | ポケット入口の角を向いていない | 入口の角を向いている |
| ⑤避けられないときの判断 | セーフティに切り替える | 強く撞いて押し切る |
置き球で角度を覚える練習
- 半分の厚みで狙える位置に手球と的球を置く
- ストップの90度の線と、押しの約34度の線の先に目印を置く
- ストップと押しで1本ずつ撞き、手球が目印の近くを通るか見る
- 目印の位置に別の球を置き、押しか引きで避ける
- 引きの強さを変え、効きが残る距離を確かめる
ルール面:キスはファウルになる?
注意
お店や大会のローカルルールはWPAと異なる場合があります。際どい配置では、撞く前に審判や相手に見てもらいましょう。




