ビリヤード大会にアマチュアが出る方法|4階層と費用を実額公開
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ビリヤード大会にアマチュアが出る方法|4階層と費用を実額公開

ビリヤードの大会にアマチュアが出る方法は、「店舗のハウストーナメント → JAPA地区級別戦 → 都道府県予選 → プロ主催オープン戦」という4階層のはしごを下から登ることです。いきなり全国大会を目指す必要はありません。

最初の一歩は、参加費1,000〜2,000円の店舗ハウストーナメントです。ここは事前登録も資格も不要で、当日エントリーできる店もあります。一方で、球聖戦や全日本アマチュア選手権などの公式戦に出るには、日本ビリヤード協会(NBA)のCS会員登録(年会費3,000円)が事前に必要です。この1点を知らずに申し込んで当日つまずく人が少なくありません。

この記事では、4階層それぞれの参加費・必要な資格・申込方法・締切・試合形式を実額と2026年の実日程で示し、あなたが最初に出るべき大会を判定チャートで決められるようにします。

ポイント

・大会の探し方は「店に聞く」だけではありません。全国横断検索サイト『すけどん』には2026年8月分だけで約500件超の大会が掲載されています。

・公式戦の前提条件はNBA CSカード(年3,000円・年度更新制)。2025年度からプラスチックカード発行が廃止され、オンライン登録のみになりました。会場では発行できません。

・多くの公式戦はダブルイリミネーション制のため、1回負けても終わりではなく最低2試合打てます。

そもそもアマチュアが出られるビリヤード大会とは?

アマチュアが出られるビリヤード大会は、店舗主催のハウストーナメントから全国タイトル戦まで大きく4階層あり、参加費は1,000円から12,000円まで幅があります。資格が要らないのは最下層の店舗ハウス戦だけです。

「大会」と一口に言っても、プロが賞金を争う世界大会と、近所のビリヤード場で毎週開かれる常連向けの大会はまったく別物です。まずこの地図を頭に入れると、自分がどこに立っているかが分かります。

階層1:店舗ハウストーナメント(資格不要・当日参加可)

店舗が独自に主催する大会で、参加費1,000〜2,000円、CSカード不要、その日のうちに終わります。

あそびばのハウストーナメント(2026年)では、参加費は事前申込1,000円・当日1,200円(ドリンクバー付)、種目はUSナインボールのセットハンデ制です。賞品は現金ではなく入店料金割引券(優勝30回券〜参加賞5回券)で、参加資格は「会員であること」(申込時に入会可)とされています。

他店の実例を見ても、自遊空間亀戸店が1,500円、ビリヤードサンクがサンク杯2,000円・BCL級杯1,500円と、おおむね1,000〜2,000円のレンジに収まります。

ビギナー限定戦、C級以下限定戦、全クラスオープン戦など、店ごとに種類が違います。初出場なら「ビギナー戦」「C級戦」と銘打たれたものを選んでください。

階層2〜4:公式戦(CSカード必須・段階的に上がる)

公式戦はJAPA(日本アマチュアポケットビリヤード連盟)が実質的な運営主体で、D級戦から段階的に昇格していく構造です。

上位記事の多くはNBA(日本ビリヤード協会)とJPBA(プロ連盟)の説明で終わりますが、アマチュアの公式戦を実際に運営しているのはJAPAです。球聖戦のD級戦・C級戦・B級戦・A級戦、名人戦、全日本アマチュアポケットビリヤード選手権、都道府県対抗などがJAPA主催です。

この「D級戦から始まる階段」を知らないと、いきなり難易度の高い大会に申し込んでしまいます。

補足

NBAは公認団体・競技規定の管理と、公式戦参加資格であるCS会員登録の運営を担います。JAPAはアマチュア大会の実施。JPBAはプロツアーの運営。役割が分かれているため、「どこに申し込むか」は大会ごとに変わります。

アマチュアが出られる大会4階層の比較|費用と条件はどう違う?

アマチュアが出られる大会4階層の比較|費用と条件はどう違う?

4階層の違いは参加費(1,000円〜12,000円)とCSカードの要否、そして出場制限です。初出場者は階層1から始め、慣れたら階層2のD級戦に進むのが最短ルートです。

以下の表が、この記事の中核です。自分が今どこに出られるかを確認してください。

項目①店舗ハウストーナメント②JAPA地区級別戦(球聖戦D級戦・C級戦)③都道府県予選(全日本アマチュアナイン等)④JPBA主催オープン戦
参加費1,000〜2,000円(事前1,000円/当日1,200円の例あり)要項参照(名人戦地区大会は一般8,000円/JAPA会員7,500円)A級5,000円/B級・女子4,000円グランプリイースト12,000円
NBA CSカード不要必須必須必須
クラス・出場条件ビギナー限定/C級限定/オープンなど店が設定D級から段階昇格(D→C→B→A)在住地の都県予選のみ。同年に他県の予選は不可プロ優先枠あり。定員内でアマも可
申込方法と締切店頭・当日エントリー可webエントリー(例:関東D級戦は1/9 24時締切)webエントリー(2026年一都三県予選は3/13 24:00締切)web申込+銀行振込(当日5日前まで入金)
試合形式セットハンデ(SA以上5先/A級4/B級3/C級以下2)ダブルイリミネーション・240点先取・コールショット(名人戦B級戦の例)ダブルイリミネーションが基本プロ規定に準拠
1回負けたら終わり?店による(シングル戦もある)最低2試合最低2試合要項次第
初出場おすすめ度★★★★★★★★★☆★★☆☆☆★☆☆☆☆

出典:あそびばハウストーナメント( https://www.aso-viva.jp/special/house-tournament )、千葉ポケットビリヤード連盟 名人戦関東地区大会要項( https://cpba.club/?p=1084 )、JAPA 2026年度一都三県予選要項( https://japa.ne.jp/?p=25256 )、JPBA東日本ツアー グランプリイースト エントリーページ( https://www.jpba-east.jp/gp_entry/ )、Web CUE'S 2026年1月7日( https://www.billiards-cues.jp/topics/20260107japa/ )

注意

表の③にある「在住地の都県予選のみ」は見落としやすい制限です。JAPAの2026年度一都三県予選要項によると、連盟員を除き在住地の予選会に参加する必要があり、勤務地での参加や所属店舗地による参加は不可とされています。都内の店に通う神奈川県在住者は、神奈川の予選に出ることになります。

大会に出る前の準備|必要なものは何か?

必要なものは3つだけです。自分のクラス(実力階級)の把握、公式戦ならNBA CSカード(年3,000円)、そして最低限の道具です。マイキューは必須ではありません。

CSカードは公式戦の入場券|年3,000円・9月30日更新

NBA CS会員登録は公式戦の必須条件で、年会費3,000円、未登録だと公認大会にエントリーできません。

公益社団法人 日本ビリヤード協会(NBA)のCS登録ページ(2026年)によると、CS会員は「NBA公認の公式戦への参加資格を証するオフィシャル登録制度」であり、有効期限内のCS会員登録がない場合はNBA公認大会へのエントリーができません。ジュニア会員の年会費は無料です。

年会費は、NBAの「CSカード年会費改定のお知らせ」(2019年)により、2019年度4月1日以降は年額2,000円から3,000円に改定されています。

手続きで押さえるべき日付は次の3つです。

  1. 2026年度の登録受付開始:2026年3月27日(NBA公表)
  2. 更新期限:毎年9月30日。未更新者はCS番号が削除対象になります
  3. エントリー締切の前に完了させる。たとえば第34期球聖戦 関東地区のエントリー締切は1月9日24時で、出場にはCSカードの有効登録が必須のため、未登録者は事前取得が必要でした(Web CUE'S 2026年1月7日)
注意

ビリヤードデイズ(2025年2月21日公開)によると、2025年度からプラスチックカードの発行が廃止され、完全オンライン化されました。登録管理システムも新バージョンに移行し自動更新機能が追加されています。会場でその場で発行することはできません。「申し込んでから気づく」事故を避けるため、大会に出ると決めた時点で先に登録してください。

自分のクラスを把握する|C級とB級の線引き

クラスは基本的に自己申告ですが、優勝・準優勝などの実績で昇格する客観基準があります。

BAGUS 9BALL TOURNAMENTのクラス分け基準(2026年)は、判断材料として分かりやすいので引用します。

クラス目安昇格条件の例
CクラスJPAスキルレベル2〜4優勝経験なし・準優勝1回・ベスト4経験2回まで
BクラスJPAスキルレベル5〜7Cハンデで全クラス対象試合を1回優勝するとB昇格
AクラスJPAスキルレベル8〜9Bハンデで2回優勝するとA昇格
SAクラスアマA級公式戦ファイナル経験者、JPBAオープン戦ベストアマ・ベスト16以上、元JPBAプロAハンデで2回優勝するとSA昇格(昇格後3ヶ月優勝なしでA復帰)

(出典:BAGUS クラス分け基準 https://www.bagus-99.com/billiards/tournament/class.php )

つまり、マスワリ(1ラック取り切り)の経験がまだない人は、迷わずC級以下・ビギナー戦です。実力より上のクラスを申告すると、勝てないだけでなく相手にも不本意な試合をさせることになります。

道具とその他の持ち物

マイキューは不要です。店のハウスキューで出場する人は珍しくありません。

  • キュー:ハウスキューで可。買うならまず1本のプレイキューで十分です
  • チョーク:自分用を1個持つと待ち時間に困りません
  • グローブ:手が滑る人は用意すると安定します
  • 服装:ハウス戦は私服で問題ありません。公式戦は要項に服装規定がある場合があるため、必ず要項を確認してください
  • 現金:参加費が当日現金払いの大会があります
ポイント

準備で本当に効くのは道具より「クラス申告の正確さ」と「CSカードの事前取得」です。この2つを間違えると、当日会場で打つ前につまずきます。

ビリヤード大会の情報はどこで探す?申込までの手順

大会情報は横断検索サイト『すけどん』で探すのが最も速く、2026年8月分だけで約500件超が掲載されています。「店に聞く」は有効ですが、それだけでは選択肢が1店舗分に狭まります。

手順1:すけどんで自分のクラスの大会を絞り込む

すけどん( https://sukedon.tama-tsuki.com/ )は全国のビリヤード大会・イベントを横断検索できるスケジュール管理サイトです(運営:Gem-one)。

  1. 全国版または47都道府県版のページを開きます
  2. クラス別の絞り込み(PABC級・BC級・ABC級・ビギナー級など)から、自分に合うものを選びます
  3. 地図検索・店舗一覧から通える範囲の会場を確認します
  4. 気になる大会の主催店ページで、参加費・締切・種目を確認します

初出場なら「ビギナー級」「BC級」のタグから探すのが失敗しにくい選び方です。

手順2:公式戦はJAPA・都道府県協会の要項ページを見る

公式戦の一次情報は、JAPAの年間予定ページと各都道府県連盟の要項ページにあります。

JAPAの年間予定2026( https://japa.ne.jp/?page_id=24659 )によると、2026年の全国タイトル戦は次の日程です。

大会日程会場地
第34期球聖戦 挑戦者決定戦4月18日千葉
第34期球聖戦 球聖位決定戦4月19日千葉
第60回全日本都道府県対抗6月6〜7日和歌山
第65期名人戦A級戦8月23日京都
第65期名人戦 名人位決定戦9月27日埼玉
第26回マスターズ9月12〜13日大阪
第23回全国シルバースターカップ10月3〜4日大阪
第73回全日本アマチュアポケットビリヤード選手権11月28〜29日愛知

地区予選はこれより前に行われます。球聖戦の関東地区は、D級戦1月18日、C級戦2月1日、B級戦2月15日、東日本A級戦3月15日という日程でした(Web CUE'S 2026年1月7日)。D級戦は年明け1月開催のため、秋のうちにCSカードを準備しておくと間に合います。

手順3:エントリーする(締切と支払い方法に注意)

申込方法は階層ごとに違います。締切と支払いのタイミングを間違えると出られません。

  1. 店舗ハウス戦:店頭申込または当日エントリー。事前申込のほうが200円ほど安い店もあります(あそびばの例:事前1,000円/当日1,200円)
  2. JAPA地区級別戦:webエントリー。球聖戦関東D級戦の締切は1月9日24時でした
  3. 都道府県予選:webエントリー。2026年度一都三県予選は3月22日(日)開催、締切3月13日(金)24:00(JAPA要項)
  4. 名人戦地区大会:受付店舗への持参、またはweb(entry.japa.jp)。出場費は事前支払で一般アマチュア8,000円/JAPA会員7,500円、当日支払は各+500円(千葉ポケットビリヤード連盟の過去要項の実例)
  5. JPBAオープン戦:web申込+銀行振込。グランプリイーストは12,000円を大会当日5日前までに振込
補足

第39回ジャパンオープンのエントリー期間は2026年8月5日12:00〜8月28日13:00、定員は男子305名・女子80名(いずれもプロ優先)です(JPBA 2026大会要項)。アマチュアも枠内でエントリーできる国際オープン戦ですが、初出場者向けではありません。

大会当日の流れとマナー|手順を順番に解説

当日は「受付 → 抽選・組み合わせ発表 → 呼び出し → 試合 → 結果報告」の流れです。集合時間厳守と、呼び出されたら速やかに運営席へ、この2つを守れば大きな失敗はありません。

受付から試合開始まで

  1. 集合時間の15分前には会場に入る。受付で名前を伝え、参加費を支払います(事前振込の大会は不要)
  2. 公式戦はCSカード情報の提示を求められる場合があるため、CS番号を控えておきます
  3. 抽選・組み合わせ発表を待つ。この間にウォームアップできる大会もあります
  4. 呼び出しを聞き逃さない。自分の名前と台番号が呼ばれたら、速やかに運営席または指定台へ向かいます
  5. 対戦相手と挨拶し、バンキング(先攻決め)を行う
  6. 試合終了後は勝者が結果を運営席に報告します(大会により方式が異なるため要項を確認)

試合中のマナー

相手のショット中は動かない、これが最大のマナーです。

  • 相手のショット中は視界に入らない位置で静止する。椅子に座って待つのが基本です
  • 相手の手球ラインの延長上に立たない
  • 助言(アドバイス)をしない・受けない。ギャラリーからの助言も反則になる場合があります
  • スマートフォンはマナーモードにし、試合中は触りません
  • ファウルは自己申告。公式戦では自分でコールします。これが最も信頼に関わる部分です
注意

無断キャンセルは厳禁です。大会によっては一定期間エントリーができなくなるペナルティが科されます。体調不良などで出られなくなった場合は、必ず事前に主催者へ連絡してください。

当日いきなり出てくるルール用語

公式戦で戸惑いやすいルールを、先に押さえておきます。

用語意味初心者が注意する点
コールショットどの的球をどのポケットに入れるか宣言してから撃つ方式宣言と違うポケットに入ると得点にならない。名人戦B級戦などで採用
セルフラック自分でラック(球を組む)を行う方式組み方が緩いとブレイクが決まらない。事前に練習を
プッシュアウトブレイク後の1回に限り、どこへ撃ってもファウルにならない権利相手に打たせるか自分が打つかを選べる。使いどころを知らないと損
セットハンデクラスごとに必要セット数が変わる方式SA級以上5セット先取/A級4/B級3/C級以下2(あそびばの例)
ダブルイリミネーション2敗で敗退する方式1回負けても敗者側で試合が続く。最低2試合打てる
ポイント

「1回負けたら終わりでは?」という不安は、多くの公式戦がダブルイリミネーションを採用しているため杞憂です。千葉ポケットビリヤード連盟の名人戦 関東地区大会要項でも、B級戦はダブルイリミネーション・240点先取・コールショット採用と明記されています。遠征しても1試合で帰る、という事態にはなりにくい構造です。

つまずきやすいポイントと対処法

初出場者がつまずくのは、実力ではなく手続きと制限です。CSカード未取得、在住地縛り、クラス申告ミスの3つが代表格です。

落とし穴1:CSカードを当日会場で作ろうとする

対処法は、大会に出ると決めた時点で先に登録することです。

2025年度からプラスチックカード発行が廃止され、登録は完全オンライン化されました(ビリヤードデイズ 2025年2月21日)。会場での即日発行という選択肢はありません。エントリー時点で有効な登録が必要です。

さらに更新期限が毎年9月30日で、未更新だとCS番号が削除対象になります。「去年出たから大丈夫」と思っていたら失効していた、というケースが起こり得ます。

落とし穴2:勤務地や通っている店の県で予選に申し込む

都道府県予選は在住地の予選会にしか出られません。

JAPAの2026年度一都三県予選要項によると、連盟員を除き在住地の予選会に参加する必要があり、勤務地での参加や所属店舗地による参加は不可です。さらに、同年のアマナイン/マスターズ/アマローテは同一都県のみでの出場が条件とされています。

「平日は都内の店に通っているから東京予選で」というのは通りません。住民票のある都道府県を基準に探してください。

落とし穴3:クラスを上に申告してしまう

見栄で上のクラスを申告すると、勝てないうえに出られる大会が減ります。

クラスは基本自己申告ですが、優勝・準優勝でクラスアップします。BAGUSの基準では、Cハンデで全クラス対象試合を1回優勝するとB昇格、Bハンデで2回優勝するとA昇格です。一度上がると、下位クラス限定の大会には出られなくなります

逆に、実力を下に申告して下位クラスに出る「クラス詐称」は、最も嫌われる行為です。心当たりがある人は、店のスタッフに客観的な意見を求めてください。

落とし穴4:締切を「大会前日」だと思い込む

公式戦のエントリー締切は、開催日の1〜2週間前です。

2026年度一都三県予選は、開催3月22日に対して締切が3月13日24:00。球聖戦関東D級戦は、開催1月18日に対して締切1月9日24時。開催日の9日前には受付が終わっています。「今週末どこか出よう」で間に合うのはハウス戦だけです。

まとめ

つまずきの4つはすべて事前準備で防げます。①CSカードは秋のうちに登録・更新、②予選は住民票の都道府県で探す、③クラスは正直に申告、④公式戦の締切は開催の9日〜2週間前と覚えておく。

大会デビューの年間コストはいくら?3パターンで試算

年間コストは、ハウス戦中心の「お試し派」で約42,800円、公式戦デビュー派で約6万円台、全国大会遠征まで含む本格志向で12万〜15万円が目安です。1試合あたりの単価では、ハウス戦が圧倒的に安く場数を踏めます

前提として、レジャー白書2025(公益財団法人 日本生産性本部、2025年10月刊行/調査対象年2024年)を報じたビリヤードデイズ(2025年)によると、ビリヤードの年間平均費用はプレーフィーのみで24,800円、年間平均活動回数は8.3回とされています。以下ではこの24,800円を「練習テーブル代のベース」として使います。

パターンA:お試し派(ハウス戦のみ・月1回)

年間約42,800円。CSカードは不要です。

項目計算金額
ハウス戦参加費1,500円 × 12回18,000円
練習テーブル代レジャー白書2025の年間平均費用24,800円
CS年会費不要0円
合計約42,800円

年間12試合として、1試合あたり約3,567円(総額÷12)。大会に出るという体験のコストとしては、他の競技と比べても抑えめです。

パターンB:公式戦デビュー派(ハウス戦+球聖戦D級戦・C級戦)

年間約6万円台。CSカード3,000円が加わります。

項目計算金額
パターンAの合計42,800円
NBA CS年会費年額3,000円
公式戦参加費球聖戦D級戦・C級戦の年2戦(要項参照額)要項参照
交通費近隣想定 3,000円 × 2回6,000円
合計概算 約60,000円台

年間14試合として、1試合あたり約4,300円前後。CSカード3,000円は年1枚で全公式戦に使えるため、年2戦以上出るなら実質的な負担は小さくなります。

パターンC:本格志向(都道府県予選+全国大会遠征+JPBAオープン戦)

年間約12万〜15万円。費用の大半は遠征費です。

項目計算金額
パターンBの合計約60,000円
都道府県予選A級5,000円 または B級・女子4,000円4,000〜5,000円
全国大会遠征新幹線+宿泊の概算40,000円
JPBAグランプリイーストエントリー費12,000円
合計約12万〜15万円
ポイント

最も費用対効果が高いのは階層1のハウス戦です。1試合あたりの単価が最安で、しかも毎週開催されている店なら年間50試合以上打てます。全国大会に1回出る費用(遠征込みで約5万円)で、ハウス戦なら30回以上出場できます。実力をつける段階では、まず場数です。

注意

上記は公表されている参加費と一般的な想定を組み合わせた試算です。実際の交通費・宿泊費・練習頻度は個人差が大きく、また参加費は各大会の要項で改定される場合があります。必ず最新の要項で確認してください。

あなたが最初に出るべき大会は?判定チャート

マスワリ経験がなければ店舗のC級・ビギナー戦、優勝経験があれば球聖戦B級戦以上が出発点です。以下の質問に順に答えてください。

判定チャート

Q1:9ボールで1ラック取り切り(マスワリ)の経験はありますか?

  • なし → Q2へ
  • あり → Q4へ

Q2:フリーボールの状態から、4個続けて落とせますか?

  • いいえ → 【出口A】店舗のビギナー戦/LCクラス
  • はい → Q3へ

Q3:大会での優勝・準優勝の経験はありますか?

  • なし、または準優勝1回まで → 【出口B】店舗C級ハウス戦 → 慣れたら球聖戦D級戦
  • 優勝あり → 【出口C】B級戦へ

Q4:JPAスキルレベル8以上、またはA級公式戦の実績はありますか?

  • いいえ → 【出口D】都道府県予選B級/名人戦B級戦
  • はい → 【出口E】A級戦・JPBAオープン戦

各出口でやること

出口出る大会CSカード参加費の目安探し方・申込先
A店舗ビギナー戦/LCクラス(JPAスキルレベル1相当)不要1,000〜2,000円すけどんで「ビギナー級」を絞り込み → 店頭・当日エントリー
B店舗C級ハウス戦 → 球聖戦D級戦(JPAスキルレベル2〜4)D級戦から必須(先に取得)ハウス戦1,000〜2,000円/D級戦は要項参照すけどん+JAPA年間予定( https://japa.ne.jp/?page_id=24659 )。D級戦は1月開催・締切は約9日前
C球聖戦B級戦・名人戦B級戦(JPAスキルレベル5〜7)必須名人戦地区大会 一般8,000円/JAPA会員7,500円entry.japa.jp または受付店舗持参
D都道府県予選B級/名人戦B級戦必須B級・女子4,000円在住地の都県連盟サイト。一都三県予選は3/13 24:00締切
EA級戦・JPBAオープン戦必須都道府県予選A級5,000円/グランプリイースト12,000円JPBA東日本ツアー( https://www.jpba-east.jp/gp_entry/ )5日前入金

JPAスキルレベルとクラスの換算表

クラス申告に迷ったら、この対応で判断してください(BAGUSのクラス分け基準より)。

JPAスキルレベル相当クラス具体的な状態
1LC/ビギナーフリーボールから数個落とすのが精一杯
2〜4C級マスワリはまだ、または稀に出る。優勝経験なし
5〜7B級マスワリが安定して出る。C級戦で優勝経験あり
8〜9A級B級戦で複数回優勝。連続マスワリも出る
SA級アマA級公式戦ファイナル経験者、JPBAオープン戦ベスト16以上、元プロ
まとめ

ほとんどの初出場者は【出口A】か【出口B】です。まず店舗のビギナー戦・C級戦に1回出て、大会の空気に慣れる。そのうえでCSカードを取得し、翌年1月の球聖戦D級戦を目標にする。これが最も無理のないルートです。

ビリヤード大会の初心者が知っておくべき注意点・リスク

最大のリスクは、実力不足ではなく手続き上の失格と、無断キャンセルによるエントリー停止です。技術は場数で伸びますが、信頼は一度失うと戻りません。

無断キャンセルのペナルティ

連絡なしの不参加は、一定期間エントリーができなくなる場合があります。

大会は組み合わせを組んで運営されるため、1人の無断欠席が他の参加者の試合数に影響します。急な体調不良や仕事はあり得るので、分かった時点ですぐ主催者へ連絡してください。連絡さえすれば、多くの主催者は理解を示します。

クラス詐称と、逆の「実力に見合わない上位申告」

下位クラスに実力者が出ることは、コミュニティで最も嫌われます。

BAGUSの基準のように、優勝・準優勝の実績で昇格するルールが設けられているのは、この不公平を防ぐためです。昇格条件を満たしたら、正直に申告してクラスを上げてください。逆に、上を狙って背伸びした申告も、勝てず、下位クラス限定戦に戻れなくなるという二重の損です。

出場資格の重複制限

同年に複数県の予選に出ることはできません。

JAPAの要項では、同年のアマナイン/マスターズ/アマローテは同一都県のみでの出場が条件とされています。「東京の予選で負けたから神奈川でもう一度」は不可です。1年に1回のチャンスと考えて、コンディションを整えてください。

情報の鮮度に関する注意

参加費・日程・要項は毎年変わります。

この記事の数値は2026年時点で公表されている情報に基づいていますが、CS年会費(2019年度に2,000円→3,000円へ改定)のように改定される項目があります。エントリー前に、必ずNBA・JAPA・各連盟・主催店の公式ページで最新の要項を確認してください。

注意

名人戦の出場費として挙げた「一般アマチュア8,000円/JAPA会員7,500円」は、千葉ポケットビリヤード連盟が公開した過去要項(第55期)の実例です。金額は期・地区により変動しますので、参加する期の要項を必ずご確認ください。

ケーススタディ|東京在住・初心者Aさんの1年間

実例で流れを確認します。8月にハウス戦デビュー、9月にCSカード取得、翌1月に球聖戦D級戦という1年です。東京都内在住・週1で店に通う会社員を想定します。

8月:すけどんでビギナー戦を探して初出場

すけどんの東京都版で「ビギナー級」を絞り込み、通える範囲の店のハウス戦を見つけます。2026年8月分だけで全国約500件超が掲載されているため、都内でも選択肢は十分にあります。

事前申込で参加費1,000〜1,500円。当日は集合15分前に到着し、受付を済ませます。セットハンデでC級以下は2セット先取のため、1試合あたりの時間も短めです。1回戦で負けても、その日の学びは大きいはずです。

9月:CSカードを取得し、D級戦に照準を合わせる

公式戦に出ると決めたら、NBAのCS登録ページからオンラインで登録します(年会費3,000円)。更新期限が毎年9月30日である点に注意してください。

この時点でJAPAの年間予定ページを開き、翌年の球聖戦D級戦の日程を確認します。関東地区は例年1月開催、エントリー締切は開催の約9日前です。

10〜12月:ハウス戦で場数を踏む

月2回のハウス戦で計6試合。参加費は合計9,000円程度です。ここでコールショット、セルフラック、プッシュアウトといった公式戦のルールに慣れておきます。店のスタッフに「公式戦のルールで練習したい」と伝えると、対応してくれる店もあります。

翌1月:球聖戦D級戦にエントリー

1月9日24時の締切までにwebエントリーを済ませ、1月18日に出場。前年のD級戦出場者は363名(Web CUE'S 2026年1月7日)と規模が大きく、雰囲気は店のハウス戦とはまったく違います。

ダブルイリミネーションのため、初戦で負けても敗者側で最低もう1試合打てます。ここで勝ち上がればC級戦(2月1日)への道が開けます。

1年間の実費

項目金額
ハウス戦(年12回・平均1,500円)18,000円
練習テーブル代(レジャー白書2025の年間平均)24,800円
CS年会費3,000円
球聖戦D級戦 参加費・交通費要項参照+3,000円程度
概算合計約5万円前後
まとめ

大会デビューは、思い立ってから約半年で全国タイトル戦の下位カテゴリまで届きます。鍵は「8月にハウス戦 → 9月にCSカード → 1月にD級戦」という逆算です。CSカードの取得タイミングを外すと、まるまる1年待つことになります。

よくある質問

ビリヤードの大会に初心者でも出られますか?

出られます。店舗のハウストーナメントには「ビギナー限定戦」「C級以下限定戦」があり、資格も事前登録も不要です。参加費は1,000〜2,000円で、当日エントリーを受け付ける店もあります。まずは「すけどん」( https://sukedon.tama-tsuki.com/ )でビギナー級の大会を探すのが確実です。公式戦(球聖戦D級戦など)に出る場合のみ、NBA CSカード(年3,000円)の事前登録が必要になります。

ビリヤード大会の情報はどこで探せばいいですか?

全国横断検索サイト『すけどん』が最も網羅的で、2026年8月分だけで約500件超の大会が掲載されています。全国版+47都道府県版があり、PABC級・BC級・ABC級・ビギナー級といったクラス別、地図検索、店舗一覧から探せます。公式戦はJAPAの年間予定ページ( https://japa.ne.jp/?page_id=24659 )と、各都道府県ビリヤード協会の要項ページが一次情報です。通っている店のスタッフに聞く方法も有効ですが、それだけだと選択肢が1店舗分に限られます。

ビリヤード大会に東京で出るにはどうすればいいですか?

東京は大会数が多く、店舗ハウス戦は「すけどん」の東京都版から探せます。BAGUSなど都内のチェーン店は独自のクラス分け基準を公開しており、初出場でも自分のクラスを判断しやすいのが利点です。一方、全日本アマチュア選手権系の都県予選は「在住地」の予選にしか出られません。JAPAの2026年度一都三県予選要項によると、勤務地での参加や所属店舗地による参加は不可とされています。都内の店に通う埼玉県在住者は、埼玉の予選に出ることになります。

大会は1回負けたら終わりですか?

多くの公式戦はダブルイリミネーション制のため、1回負けても敗者側で試合が続き、最低2試合は打てます。千葉ポケットビリヤード連盟の名人戦 関東地区大会要項でも、B級戦はダブルイリミネーション・240点先取・コールショット採用と明記されています。店舗のハウストーナメントはシングルエリミネーション(1敗で終了)の場合もあるため、事前に要項や店のスタッフに確認してください。

CSカードは必ず必要ですか?いくらかかりますか?

店舗のハウストーナメントには不要ですが、NBA公認の公式戦には必須で、年会費は3,000円です。NBAのCS登録ページ(2026年)によると、有効期限内のCS会員登録がない場合はNBA公認大会へのエントリーができません(ジュニア会員は無料)。2025年度からプラスチックカードの発行が廃止され、完全オンライン登録に移行しました(ビリヤードデイズ 2025年2月21日)。更新期限は毎年9月30日で、未更新者はCS番号が削除対象になります。2026年度の登録受付は3月27日開始です。

まとめ|次にやること

ビリヤードの大会にアマチュアが出る方法は、4階層のはしごを下から登ることです。最後に、明日からの行動を整理します。

  1. 今週:すけどん( https://sukedon.tama-tsuki.com/ )で、自分の都道府県+「ビギナー級」または「BC級」の大会を探す
  2. 今月:店舗のハウストーナメントに1回出る(参加費1,000〜2,000円、CSカード不要)
  3. 公式戦を目指すと決めたら:NBAのCS登録ページから年会費3,000円で登録(更新期限は毎年9月30日、2026年度受付は3月27日開始)
  4. 秋のうちに:JAPAの年間予定ページで翌年1月の球聖戦D級戦の日程とエントリー締切(開催の約9日前)を確認
  5. エントリー前に必ず:在住地の制限・クラス申告・参加費を、主催者の最新要項で確認する
まとめ

・階層1(店舗ハウス戦)は資格不要・1,000〜2,000円。ここから始めます。

・階層2以上(公式戦)はNBA CSカード(年3,000円・9月30日更新)が入場券です。

・都道府県予選は在住地の予選のみ、同年に他県は不可。

・多くの公式戦はダブルイリミネーションで最低2試合。1回負けても終わりではありません。

・1試合あたりの単価が最も安いのはハウス戦。実力をつける段階では場数が最優先です。

情報は毎年更新されます。エントリー前には、NBA( https://www.nba.or.jp/csmember/ )、JAPA( https://japa.ne.jp/ )、主催店の公式ページで最新の要項をご確認ください。

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