ビリヤード キューの重さは何オンス?まず何をすべきか
ビリヤード キュー 選び方は「外す→測る→決める」の順番
- 外す:大会規定の上限25オンス(約708.7g)を超えるキューと、一般的な18〜21オンス(約510〜595g)から大きく外れるキューを候補から外します。
- 測る:お店のハウスキューで、重さと重心の位置を測ります。
- 決める:撞き比べて成績が良く、疲れにくかった重さと重心を、買うときの指定値にします。
まだマイキューがない人がまずやること
最初の1本は、見た目や愛着で選んでもかまいません。ただ、重さと重心の数値をメモしておくと、2本目からの選び方がぐっと楽になります。
重さが合わないと感じる主な原因は?

原因1:重さで当たる瞬間のスピードが変わる
CSJブログ(キューショップジャパン、2018年)では、重さで押し・引きのしやすさが変わるのは、インパクト時のスピードが変わるためと考えられる、と説明されています。そのうえで、重さは感触の良い方を選ぶのがよいとしています。
原因2:同じ重さでも重心で振り心地が変わる
原因3:握る位置が重心と合っていない
「重い」「軽い」と感じたら、キューを替える前に、握る位置が重心からこぶし1つ分後ろになっているかを確かめましょう。
原因別の見分け方:ビリヤード キュー バランスと重さの2軸
重さ×重心の2軸マトリクス
| 重さ帯 | 使用率※1 | 前バランス※2 | 後ろバランス※2 |
|---|---|---|---|
| 18.5オンス以下(約524g以下) | 18.5前後:8% | 押し出し感:軽いけれどスッと出る/引きやすさ:後ろバランスより引きにくい傾向/向いている人:腕の負担を減らしたい人 | 押し出し感:自分で送り出す感覚が強い/引きやすさ:振り抜きやすく引きを試しやすい/向いている人:手首が疲れやすい人 |
| 19.0オンス(約539g) | 23% | 押し出し感:自重で前に出る感覚がほどよい/引きやすさ:やや引きにくい傾向/向いている人:押し球とまっすぐなストロークを安定させたい初心者 | 押し出し感:ややあっさり/引きやすさ:引きやすい傾向/向いている人:引き球を中心に練習したい初中級者 |
| 19.5オンス(約553g) | 33% | 押し出し感:しっかり前に出る/引きやすさ:引きにくさを感じやすい/向いている人:ストロークをまっすぐ出したい人 | 押し出し感:重さを感じつつ手元で操作しやすい/引きやすさ:前バランスより引きやすい傾向/向いている人:最初の1本の基準を作りたい人 |
| 20.0オンス(約567g) | 13% | 押し出し感:自重で強く押し出す/引きやすさ:引くには振りの速さが必要/向いている人:ゆったりしたストロークの人 | 押し出し感:手元に重さを感じる/引きやすさ:前バランスより引きやすい傾向/向いている人:重めが好きで引きも使いたい人 |
| 20.5オンス以上(約581g以上) | ※1参照 | 押し出し感:かなり重く前に出る/引きやすさ:スピードを出しにくく感じやすい/向いている人:重いキューに慣れている人 | 押し出し感:手元がずっしりする/引きやすさ:長く撞くと疲れやすい/向いている人:撞き比べてから決めたい人 |
※1 使用率は、NEWART「プレーキューの重さは?」(2020年9月実施・120票)の値です。表の4区分以外の回答は合計23%で、その内訳はこの記事では確認していません。
※2 各セルは、CSJブログとNEWARTの説明(前バランスは自重で出やすく、後ろバランスより引きにくい/重さでインパクト時のスピードが変わる)をもとに、編集部が傾向を整理したものです。実測や試打の結果ではありません。
症状から「先に疑う軸」を決める
- 引き球が戻らない・止まる → まず重心(前寄りすぎないか)、次に重さ
- キューを替えた直後から距離感がずれる → 重さが変わったことによる慣れの問題
- 撞くたびに左右にブレる → 重さよりフォームを先に確認
- 練習の後半に腕や手首が疲れる → 重さと握る位置
具体的な解決方法:ハウスキューで自分の重さを測る5ステップ
ハウスキュー 選び方と測るときのマナー
- 店員さんに「重さを測ってもいいですか」と先に聞く
- スケールは台の上に置かない(ラシャ=台に張った布を傷めたり、ほかのお客さんの邪魔になったりするため)
- タップ(先端の革)が極端にすり減っていないもの、見た目で曲がっていないものを選ぶ
- 混んでいる時間に何本も抱え込まない。終わったら元のラックに戻す
- キュー尻に重さの数字が書いてあれば、それもメモする
自分の重さを見つける5ステップ
- 量る:キューの重心あたりを、布を敷いたキッチンスケールの中央にのせます。前後が浮いて釣り合った状態で数値を読み、「g÷28.35」でオンスに換算します。手で支えると数値がずれるので触らずに読みますが、落とさないよう手はすぐ添えられる位置に置きましょう。(例:540g÷28.35=約19.0オンス、553g÷28.35=約19.5オンス)
- 2本そろえる:重さが0.5オンス(約14g)以上違う2本を用意します。
- 撞き比べる:同じ配置で、引き球と押し球を各10球撞きます。「手球が狙った場所の近くに止まったら成功」など、成功の決まりを先に作っておきます。
- 重心を測る:指1本でキューを支えて、水平に釣り合う位置を探します。キュー尻(握る側の端)から何cmかをメモします。
- 決める:成績と疲れにくさが良かった重さと重心を、買うときの指定値にします。
記入シート
| 項目 | キューA | キューB |
|---|---|---|
| 重さ(g) | __g | __g |
| オンス換算(g÷28.35) | __oz | __oz |
| 重心(キュー尻から) | __cm | __cm |
| 引き球の成功数 | _/10 | _/10 |
| 押し球の成功数 | _/10 | _/10 |
| 疲れにくさ(1〜5) | _ | _ |
| 気づいたこと |
ケース別の対処:悩み別診断チャートとウェイトボルト キューの調整
悩み別の診断チャート
| Q1 今の悩み | Q2 交換できる | Q2 交換できない |
|---|---|---|
| 引き球が効かない | 重心を後ろに移す(キュー尻側を重くするボルトの場合は、重さも増える点に注意) | 後ろバランスのハウスキューで撞き比べ、差がはっきり出れば買い替えを検討 |
| ストロークが左右にブレる | 重さではなくフォームを見直す。直しても軽くて手先で振ってしまう感覚が残るなら、0.25〜0.5オンス重くする(ボルト交換、550円〜) | 重さではなくフォームを見直す(ブリッジ・肘・グリップ) |
| ブレイクのパワー不足 | プレーキューの調整よりも、フォームとブレイクキューの検討を先にする | ブレイク用のキューを加える(買い替え)を検討 |
| 腕や手首が疲れる | 0.25〜0.5オンス軽くする(ボルト交換、550円〜) | 握る位置を確かめ、それでも疲れるなら軽いキューへの買い替えを検討 |
ウェイトボルト キューで調整できる範囲
- NEWARTの商品一覧には、0.25/0.5/1.0/1.5/2.0オンスなどのボルトがあります
- 0.25オンスは約7.1g、0.5オンスは約14.2gです
- キュー尻側に入れるボルトなら、重くすると重心は後ろへ、軽くすると前へ動きます
- NEWARTのキューテック用ボルトは0.5オンス(14.2g)・長さ16mmで、キュー尻を外せるキューテックのキューにだけ付けられます
ボルトはメーカーやモデルごとに規格が違います。合わないボルトを無理にねじ込むと、ネジ穴を傷めるおそれがあります。分からないときはショップに相談しましょう。
予防・再発防止のコツ
- 自分の指定値を書き残す(例:「重さ◯g(◯オンス)・重心はキュー尻から◯cm」)
- 1回に変えるのは、重さか重心のどちらか1つだけ
- 変える幅は0.25〜0.5オンスずつ
- 比べるときは、5ステップの3番と同じ配置・同じ球数で行う
- タップやシャフトを替えたあとは感触が変わることがあるので、記録を取り直す
- マイキューを注文するときは、指定値をそのままショップに伝える
専門家・公的情報の見解:キュー 重さ 19オンスが標準と言われる根拠
競技規定が決めているのは上限だけ
| 項目 | WPA推奨規格 | 日本ビリヤード協会の用具規定 |
|---|---|---|
| 重さ | 最小の規定なし・最大25オンス(708.75g) | 708.7g(25オンス)以下 |
| 長さ | 最小40インチ | 下の注を参照 |
| タップ径 | 最大14mm | 下の注を参照 |
出典:WPA Recommended Equipment Specifications(2024年掲載版) https://wpapool.com/wp-content/uploads/2024/01/RECOMMENDED-EQUIPMENT-SPECIFICATIONS.pdf / モノシリ(日本ビリヤード協会の規定を引用) https://mono-siri.jp/tools/125.html
規定は改訂されることがあります。長さなど重さ以外の条文も含め、大会に出る予定がある人は、日本ビリヤード協会の2026年改訂版ルールブック(PDF) https://www.nba.or.jp/wp-content/uploads/2022/09/20260607-2026%E6%94%B9%E8%A8%82%E7%89%88NBA%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AF.pdf で最新の内容を確認しましょう。
使う人の分布:19.0〜20.0オンス前後で69%
- 19.5オンス前後:33%(40票)
- 19.0オンス前後:23%
- 20.0オンス前後:13%
- 18.5オンス前後:8%
最新の高級モデルも19オンス台
やってはいけないNG対応
| NG対応 | なぜ避けたいか | 代わりにやること |
|---|---|---|
| 重さの数字だけで通販購入する | 同じ重さでも重心で振り心地が違う | ハウスキューの測定値と比べる |
| 一度に1オンス以上変える | 距離感が大きくずれ、何が効いたか分からない | 0.25〜0.5オンスずつ変える |
| 引きが効かないから、すぐ重いキューにする | フォームや重心が原因のこともある | 診断チャートで原因を切り分ける |
| 規格の違うボルトを無理に付ける | ネジ穴を傷めるおそれがある | ショップで合うか確認する |
| お店のキューを無断で量る・台にスケールを置く | 備品や台を傷め、ほかのお客さんの迷惑になる | 店員さんに聞き、台以外の場所で測る |
「重いほど強い球が撞ける」とは限りません。重さを変えると当たる瞬間のスピードも変わるので、まずは少しずつ試しましょう。
まとめ:次の練習でやること
よくある質問
キューの重さは19オンスと19.5オンスどっちがいい?
初心者は重いキューと軽いキューどちらを選ぶ?
ウェイトボルトはどのキューにも付けられる?
大会で使えるキューの重さに決まりはある?
通常のプレーキューは18〜21オンス程度なので、重さの上限に引っかかることはあまりありません。大会前は、重さ以外の条文もあわせて確認しておくと安心して参加できます。




